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Author:chaos infinity
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ヤマトファンよ「ヤマト&復活篇 100の質問」に乗艦せよ!!


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サブタイトル───彼女は今日のぬくもりをきっと忘れない。

あの信号が変わるまでは、合流出来ない。ハンドルに体重を預けるようにして、身を乗り出して車の切れ目を待つ。ウィンドウの外は久し振りに顔を出した太陽の陽射しで暖かく、路面の雪は溶けて水となり、歩道の雪はシャーベット状となって道行く人の足を鈍らせる。
絶え間なく続く車の流れに諦めにも似た溜め息を付き、今暫くは合流出来そうにないことを確かめ、視線を泳がせる。こちらに右折して来る車はない。そのまま手前の歩道に目線を移す。視界には、気を抜くとすぐに足を取られて転んでしまいそうな雪融け道をこちらに向かって歩いて来るふたり。
彼は歩道の真ん中辺りが窪んで水溜まりとなった所をその長い足で跨ぎ越える。続く彼女は水溜まりを前にして立ちすくむ。彼は振り向いて左手を差し伸べる。彼女は一瞬きょとんとした顔で彼を見詰め、そしてすぐにその手に自分の手を預ける。彼は掴んだ彼女の手を我が身に引き寄せる。彼女は浮力を得たかのように軽々と水溜まりを乗り越えて彼の隣へと立つ。彼女は彼を見詰めて微笑む。そして嬉しそうに彼の手を両手で包み込み、自分の頬へと押しあてる。それまで無表情だった彼の顔にさっと微笑が広がる。
もうふたりの手は離れることはない。しっかりと手を繋いで雪融け道をふたりで歩いて行く。
ハンドルを握る手に、指に、皮膚に、刻まれた筈の記憶が蘇る。心にやんわりと広がった暖かなぬくもりが急く気持ちを和らげる。視線を戻す。車の流れは途切れている。さぁ、行こうか。 (r)

もう一つのサブタイトル───生活疲れの私へ。春は近付きつつあるぞえ(笑)。
柄にもないBGM 「LOVER'S DAY -double happiness」 
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