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Author:chaos infinity
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DATE: CATEGORY:コラム
 東日本大震災から1年を経過した。1年という節目を迎えるに辺り、個人的に特別な行動をしたということもなく、何らかの行事に参加したということもなく、ただ家族揃っていつものように日常を過ごし、午後2時46分に黙祷を捧げた。ひとつ言えることは、土日祝に働く我が家にとって日曜日に家族揃うということは数少ない機会であるので、この3月11日という日に家族揃って一日を過ごしたということこそが、我が家なりの特別な意味を持っていたと言えることかも知れない。

 1年が近づくにつれ、新聞やテレビがこぞって震災の特集を組み、震災当時の映像を目にすることが多くなり、実のところ精神がやや不安定になった。込み上げるといった感情の起伏の自覚がないのにしくしくと涙が流れるようになり、何で泣いているのか自分で自分の感情の説明が出来ない涙を何度も流した。ざっくりと一言で説明すると、それは悲しみの涙であるのだけれども、しかし震災当時の悲しみと1年後の今では悲しみの質が変わっているのは確かなわけで、それは自然への脅威や喪われた命の多さと尊さといったものが、震災当時よりも1年を経た今になって殊更改めて自分の中にまざまざと押し寄せて来て、かつて体験したことのない深い悲しみの感覚に包まれているのではないだろうか…と感じている。これほど甚大な震災を経験したのは初めてのことであるので、自分の中に取り込むのに相当時間を要するのだと思う。この今の自分には抱え切れない悲しみは、この先、年齢を重ねるにつれどのように変化していくのかは、自分でもまったく分からない。

 私が住んでいる所は、岩手県の内陸部であるため津波の被害はなく大停電を経験した。では、電気さえ戻れば後は震災前と変わらぬ生活に戻ったかと言えば、そうでもない。身近なところで私がよく買い物に行っていた1軒のスーパーは、地震によって建物が使えなくなり閉店したし、月2回家に配られるフリーペーパーのページ数は減ったまま戻っていない。そして何よりも依然厳しいままなのが、勤労によって得られる収入。さすがに震災直後ほどではないが、1年経っても仕事の量は震災前まで戻っていない。大震災によってキャンセルが相次ぎ、自粛ムードもあるため、仕事量が落ち込んだままの状況にある。震災によって多くのものを失い、収入を得ようとして働きたい人はたくさんいるものの、地震の被害は企業も受けているわけで、なかなか雇用に結びつかない。私も別口の仕事を探しているが見つからないその一人。

 生活の不安が常に頭にある。震災直後に仕事が「0」になった時は、余震に対する恐怖心もあって仕事を求めて岩手を離れようと考えた。今でも頭の片隅に岩手を離れるしかないかも知れないという選択肢を置いている。家族も無事で住む場所も無事だが、それを維持することがどれほど大変であるかということを今、身を持って経験している。そして、思う。震災前はまだ余裕があったのだということを。得ることが出来ていたものを得られなくなることが、これほど辛いことなのだということを今、身を持って経験している。被害の大きかった沿岸部を中心に復興の歩みを始めている岩手県だが、内陸部まで含めて細かい所に目を向けるとやはりまだまだ復興の道のりは遠いのが実情。その岩手に住む我が家の経済復興は、まだその足がかりすらも掴めていない。 (r)
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